大阪などと比べると品があり、どこか格式高いイメージのある京都ですが、その中でも京都市東山区の祇園は特別そのイメージが強い場所のように思えます。その理由として、高級料亭が多い、「一見客お断り」の店がたくさんある、と言ったイメージが強いからではないでしょうか?中でも特に一見さんお断りのシステムに戸惑いを持つ人は多いのではないかと思います。
そこでこの記事は祇園の一見客お断りのシステムがどのように出来上がったのかという、起源に関することや、そのお店が一見さんお断りかどうか見分けることはできるのか?といった祇園の「一見さんお断りのシステムの謎」について解き明かしていきましょう。
「一見さんお断り」の起源。何故このようなシステムを起用しているのか?
祇園には今でも昔ながらの風習が根付いていて、一見さんお断りの茶屋や料亭が存在しています。
そして、「一見さんお断り」と聞くと、なんだかすごく冷たい印象で、顧客獲得の機会を自ら逃しているようにも思え、何のためにそんなことをしているのだろう…と疑問に思う方は多いのではないかと思います。
その理由は、昔の人々の食事の楽しみ方にヒントがあります。
その昔の祇園周辺の店舗の経済を支えていた旦那衆は財布を持たずに遊び歩くことが多かったといわれています。
そのため、お代はその場で払わず後日請求書を送ってもらってから支払うという方式をとることがほとんどでした。
そこで、お代を踏み倒されぬことがないよう、必ず誰かの紹介でなければお店には入れないようにしたのだと言われています。
常に誰かの紹介で顧客を獲得しておけば、もし誰かが代金を踏み倒しても、その人を紹介した人に代金を請求することができるからですね。
そしてその風習が今でも残っており、一見さんお断りの店舗が数多く存在するということなのです。
一見さんお断りかどうかを見分ける方法とは?
一見さんお断りの店舗であるかどうかを見分けるためには、雑誌やネット等での情報収集が欠かせません。
しかし、もし特に調べていなくても、ぱっと見で一見さんお断りかどうかを見分ける方法もあります。その方法はシンプルで、ズバリ店のメニューなどの看板が外に置いてあるかどうかによって見分けます。
外に看板を置いているということは、店のことを全く知らない人にもお店について知ってもらい、来店してもらう事が目的のはずですよね。ですので、基本的には外にメニューなどの看板を置いてあるのに、一見さんお断りのお店というとはほぼ存在しないと言えます。
いかがでしたか?
祇園観光の際には是非ご参考にしていただけると嬉しいです!
それでは。